0歳から12歳までの「食育」│おさえておきたい9つのポイント
「食育」は、子どもに限らず、すべての世代にとって大切なものですが、その中でも特に幼少期、児童期に「食」に関する知識をしっかり身につけておくことが重要です。ここでは、0歳児~5歳児の幼少期、6歳児~12歳児の児童期といった時期におさえておきたい「食育」のポイントを9つ紹介します。
どんなことをどのタイミングで学んでおくべきなのか、しっかりと確かめておきましょう。
ライフステージごとに異なる「食育」のポイントを知っておこう
「食」に関する知識を得て、多様化する現代社会で「生きる力」を得ることが「食育」の最終的な目的です。そのためには、幼少期や児童期のみならず、一生涯においての学びが必要になります。それぞれの世代にふさわしい「食」の知識やそれぞれの地域ごとの食文化などは、家族や親しい友人同士が一緒に食卓を囲むことで伝わるものです。
食事をともに食べる回数を増やし、食にまつわる話題を取り上げるだけでも、さまざまな知識が次世代へと伝わります。また、多様化する暮らしの中で生き抜く知恵が得られるのではないでしょうか。幼少期の「食育」で、過度なダイエットや孤食といった問題の抑制、また生活習慣病の予防につながる可能性もあります
0歳児から5歳児の5つのポイント
0歳児~5歳児の「食育」におけるポイントを5つにしぼり、それぞれを紹介します。
1) 食べる楽しさを体感すること
離乳食が始まってからの段階で大切なのは、食べる楽しさを知ることです。赤ちゃんや幼児が食べやすい味付け、具材の選び方などはもちろん、食べさせてくれる大人の笑顔や食事中の会話なども、「食の楽しさ」を左右する大きな要素といえるでしょう。
2) 多くの食材に触れる機会をもつこと
小さな子どもにとって、食事はさまざまな食材に触れる機会です。一つ一つの食材がどのようなものか、自分の舌で確かめつつ、好き嫌いを判別するのもこの時期。できるだけ多くの食材に触れさせると同時に、栄養が偏らないような工夫をしてあげましょう。
3) 家族や友人と一緒に食卓を囲む経験をもつこと
家族や親しい友人と一緒の食卓を囲む経験は、食事の楽しさや食事のマナー、好き嫌いせずに食事する楽しさを教えてくれます。
4) 食事の基本的なマナーを知ること
「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつや、食事前に手を洗ったり、ご飯をきれいに食べたりすることなど、食事の基本的なマナーもこの時期に身につけましょう。この時期に習慣化できれば、一生を通して続く可能性が高まります。
5) 段階を経て1人で食べること
離乳食が始まり、「自分で食べたい」という気持ちが高まると、まずは手づかみで、次にスプーンやフォークを使って食べ始めます。箸を使って1人で食べられるようになるまで、その段階にふさわしい子ども用食器などを用意してあげるようにしましょう
6歳児から12歳児の4つのポイント
1) 朝食の大切さを知ること
小学校に通い始めると、間食も減り、好きな時間に好きなように食べることができなくなります。また、夜寝る時間が遅くなると、朝ぎりぎりまで眠っていて、朝食を抜いてしまうこともあるかもしれません。しかし、朝食抜きは集中力の欠如などにつながりかねないため、朝食をきちんと摂る習慣を身につけさせるようにしましょう。
2) 糖質・脂質過多になりやすい食品が健康に及ぼす影響を知ること
世の中には、ファストフードやスナック菓子、インスタント食品など、糖質・脂質が多い食品があふれています。それらの食品を摂り過ぎると、肥満傾向になるリスクが高まるため、注意が必要です。この時期に、糖質・脂質過多の食事がどのような影響を及ぼすのか、しっかり知っておきましょう。
3) さまざまな栄養素を摂る大切さを知ること
好き嫌いをして偏った食事を続けていると必要な栄養素が補えません。以下のようなことを子どもにしっかりと説明してあげることが大切です。
・健康面での不安が出てくること
・主食・主菜・副菜といった食事を意識することで栄養バランスのとれた食事になりやすいことなど
丁寧に説明することで、子どもの栄養素についての関心を引き出してあげましょう。
4) 食べ物がどうやって自分の食事になったのかを知ること
食べ物がどうやって自分の口に入ることになったのか、その生産方法や流通過程を知ることもまた大切です。食品ロスなど、現代の食品問題への関心にもつながります。
まとめ
0歳児からおじいさん、おばあさんまで、幅広い年齢で「食育」のポイントがあります。家族が一緒に食卓を囲むことで、自然と食にまつわる知識を得ることができるでしょう。
【0歳児~5歳児のポイント】
・食べる楽しさを体感すること
・多くの食材に触れる機会をもつこと
・家族や友達と一緒に食卓を囲む経験をもつこと
・食事の基本的なマナーを知ること
・段階をへて1人で食べること
【6歳児~12歳児のポイント】
・朝食の大切さを知ること
・糖質・脂質過多になりやすい食品が健康に及ぼす影響を知ること
・さまざまな栄養素を摂る大切さを知ること
・食べ物がどうやって自分の食事になったのかを知ること
「食育」は一生涯続く食生活に関する学びです。その中で、幼少期・児童期にぜひおさえておきたいポイントは、上記の9つ。これらを、その年齢に即した方法で伝えることができれば、子どもの習慣となり、一生の宝となります。すべてを完璧に仕上げようとしなくても問題ないため、親子で一つ一つ丁寧に挑戦してみてください。
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