子育て支援｜子育てを応援してくれるシステム・施設を紹介

子育てには「困りごと」が多いものです。家庭内だけで解決できないことがあって当然ですので、可能な限り子育てを応援してくれるシステムや施設に頼りましょう。あくまでも「ひとりで抱え込まない」ことが重要です。

商業的なサービスを利用するのもいいのですが、地域には必ず子育て支援のシステムや施設があります。料金が節約できるものもありますので、それらを活用し、子育ての負担が一部の大人に偏ることのないよう、家族で調整していきましょう。この記事では、子育て世代が利用できるシステムや施設についてご紹介します。

子育てを応援してくれるシステム・施設とは？

各地域には「子育ては夫婦のみでは難しいものであり、地域全体で取り組むべき」という考え方があります。これに基づく法律や事業などにより、子育てをしている家庭を応援してくれるシステムや施設が存在しています。管理や運営については、国や県、市町村などの行政が主体となっているものと、民間の団体や組織が主体となっているものがあります。民間の活動も、行政の事業に基づくものや資金的な補助を受けて成立しているケースになります。

そのため利用者は無料か、あるいは安価な料金でそれらのシステムや施設を活用できます。それぞれのシステムや設備はインターネット上に情報を公開していますし、役所などでそれらの情報をまとめて得ることもできます。

子育て支援センター

子育て支援センターとは、厚生労働省の「特別保育事業実施要綱」において定められた、教育支援のための事業です。市町村が主体となっており、指定された保育所などでは次のようなことが行われています。

1.子育ての相談や指導
2.子育てサークルの育成や支援
3.地域での「特別保育事業」の実施、普及促進

主に、同じ月齢の赤ちゃんと遊ぶイベントや、離乳食づくりの体験ができるイベントなどが実施されています。また、ベビーシッターや保育園の情報を得ることができますし、育児や保育に詳しいプロの話を聞くこともできます。具体的にどのような団体がどう活動しているかは、行政ホームページの子育て支援センターに関する案内で確認しましょう。

子育てプラザ

保育園や児童館、十分な広さのある地域の建物などの施設を利用して、子育て中の家庭を支援するのが「子育てプラザ」「子どもプラザ」になります。行政や民間が主体となっているため、公的なプラザと民間企業が営業しているプラザがあり、それぞれが独自で計画した「子育て支援活動」を行っています。主に、子育てに関する講義や親子で参加できるイベント、相談会などが行われており、以下のような機会を提供しています。

・子育てで役立つ知識を得られる
・保育士や看護師などの、育児や医療のプロからアドバイスを受けられる
・子育てに不安を持つ親と交流して「子育て仲間」をつくれる

子育てパスポート

「子育てパスポート」とは、各自治体で行われている「子育て支援パスポート事業」によるもので（現在は内閣府が協力・支援）、子育て世代に対し協賛店舗などがさまざまなサービスを提供するしくみのことです。ただし、サービスを受けるには「パスポート」の提示が必要となります。

各都道府県のパスポートについては、こちらからご確認ください。
内閣府　子育て支援パスポート事業　全国共通展開参加自治体リンク集
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/passport.html

まとめ

・各地域には、子育てを応援してくれるシステムや施設がある。
・子育て支援センターではさまざまな子育てに関する支援を受けられ、サークル参加やイベントなどで他の家庭との交流も可能
・子育てプラザなどの施設でも、子育て支援センターと同様のサービスや施設独自の支援が受けられる
・地域の子育てパスポートは、パスポートを提示することで子育て世代に向けたサービスを受けられるしくみである

子育てを応援してくれるシステムや施設は多く存在するのですが、行政や運営組織による情報発信が十分でないため、「なかなかサービスそのものを知る機会がない」「利用方法がわからない」といった方が多いようです。費用がかからない施設や、商業的なサービスを利用するより安価に利用できる施設など、子育て世代を支援するシステムや施設はまだまだたくさんあります。自分から積極的に調べ、上手に活用していきましょう。

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