離乳食の始め方|いつからいつまであげればいい?

離乳食

大人が食べる食事を羨ましそうに見つめていたり、よだれを垂らしたり…生後5~6ヶ月くらいになると、赤ちゃんの「食への関心度」がぐっと強くなってくるころで、そろそろ離乳食を始めてみる時期かもしれません。

当然のことですが、赤ちゃんの食事は大人の食事とは違います。決して無理をさせず、赤ちゃんの身体に合わせた「離乳食」を用意することが重要です。では一体、離乳食はどのようにして始めればいいのでしょうか?この記事では、主に「離乳食の始め方」について解説していきます。

■離乳食を始めないといけない理由は?

離乳食とは文字通り「母乳やミルクから離れ、次の段階に進むための食事」という意味合いを持つものです。ですが、それ以外にも離乳食にはとても大切な、以下のような役割があります。

・母乳やミルクだけでは不足する栄養を補うため
・食べたいという気持ちや、食事への関心度を高めるため
・噛む練習をするため(噛むことで顎も育ちます)
・少しずつ消化機能を発達させ、さまざまな食べ物を消化できる身体づくりをするため

このように、離乳食は心の発達と身体の発達に関係するため、「始める時期」はとても重要なのです。

■離乳食は、いつからいつまであげればいい?

離乳食

厚生労働省が指針としているのは、生後5~6ヶ月の間です。この期間のなかで、「赤ちゃんごとに適した時期」を見極めるようにしましょう。なぜなら、赤ちゃんの成長度合いには個人差があるためです。「どの赤ちゃんも同じ時期に離乳食を始めるものではない」ということを頭に入れておくことが重要です。たとえ同じ家族の兄弟姉妹であっても、たとえ見かけの成長度合いがそっくりであっても、離乳食を始める時期や進め方には違いが出てくるのです。では、離乳食を始めるのに適した時期はどのように判断すればいいのでしょうか。一般的に以下のような様子が赤ちゃんに見て取れたら、離乳食を始めてもいいサインと判断しましょう。

【離乳食を始めてもよいかな?というサイン】
・しっかりとお座りができる程度に骨格や筋肉が成長した
・大人が食事をする様子を見て、よだれを垂らしている
・大人が食べているものを欲しそうにする
・離乳食用のスプーンを渡すと、口のなかに入れようとする
・離乳食用のスプーンが口のなかに入っても嫌がらない

ちなみに、以前は「離乳食の前に果汁やスープなどを使って母乳やミルク以外の味に慣らしておいたほうがいい」という考え方もありました。ですが、最近は「アレルギーを起こしやすい」という危険性から、「離乳食以前の果汁やスープは避けた方がいい」という考え方が主流になっています。

■離乳食の時間や量は段階ごとに変わる

離乳食は赤ちゃんの成長度合いによって変化させる必要があります。なぜなら、赤ちゃんの消化器官は徐々に発達し、食べられるものも増えてくるからです。

初期(5~6ヶ月頃)
1日1回が目安。「飲み込む練習」が無理なくできる食事。

中期(7~8ヶ月頃)
1日2回が目安。「口を動かして食べ物をつぶす練習」が無理なくできる食事。

後期(9~11ヶ月頃)
1日3回が目安。「歯茎を使って食べ物を噛みつぶす練習」ができる食事。

完了期(12~18ヶ月頃)
1日3回が目安。様子を見て1~2回の補食(おやつ)も加えます。

成長に合わせ、回数や食べるものを「大人の食事」に少しずつ近づけていくことが重要です。

■まとめ

ここまでのお話をまとめます。

1.離乳食は赤ちゃんの精神と身体の成長のために必要なものです。
  母乳やミルクでは足りなくなってくる栄養を補ったり、食べる練習をしたりします。

2.始める時期は生後5~6ヶ月の間で、個人差があります。
始める時期は赤ちゃんの成長度や、食事への関心を見極めることが重要です。

3.初期、中期、後期、完了期で離乳食の内容や回数を変えながら進めていきます。

離乳食を用意するご家族も、赤ちゃんの成長や栄養について勉強しながら徐々に進めていくことになります。赤ちゃんによってはなかなか離乳食に慣れないなど、理想通りに進まないこともよくあります。そのような時でも焦らずに、じっくり取り組んでいきましょう。

■離乳食で使いたいやさしい食器たち

両手スープカップ
離乳食パレット
スープカップ
アグニーカトラリ Sセット
   
 
     
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