海外のお食い初め
お食い初めは生涯食べ物に困らないことを願って行う儀式で、赤ちゃんに食べ物を食べさせる真似をする風習のことです。
儀式の言い方は色々で、生後百日目に行うことから、
百日の祝い(ももかいわい)と言ったり、
はじめて魚を食べさせるため「真魚始め」と言ったり、
初めて箸を使うことから「箸ぞろえ」「箸祝い」と言ったりもします。
日本では平安時代から行われているお食い初めですが、
中国、韓国でも新生児の生後(100日目~120日)に内容は異なりますが儀式が行われています。
中国
中国では命名式があって、胎毛筆と呼ばれる筆を作ります。
材料に赤ちゃんの髪の毛を使用し、祖父母への贈り物になります。
子供が生まれた際の最高の縁起物であり一番喜ばれます。
韓国
韓国では百日祝(ペギルチャンチ)と呼ばれています。
料理のメニューで欠かせないのはお餅、韓国のお祝いではよくお餅が食べられますが、お食い初めではペクソルギが
お祝い専用の台座を用意し、果物や花、お餅、ケーキ、写真などをきれいに飾り、写真撮影や家族みんなで食事をします。
赤ちゃんはチマチョゴリなどの祝い服を着用します。
イギリス
イギリスではスプーンを用いて、お食い初めと近い儀式が行われていたようですが、現在では行われていないようです。
ヨーロッパ各地で贈り物として、子供に銀のスプーンを贈る風習がありますが、素材が銀であることに意味があります。
昔、裕福な家庭では銀製のスプーンを、一般家庭では木製のスプーンを使っていたようで、初めての食事を銀の匙で食べると一生食べるのに困らないなどと言われています。
インド
インドでは生後6ヶ月頃、僧侶によって縁起が良いとされている日に寺院か自宅でお食い初めが行われます。
寺院によってはヒンズー教徒しか入れないところもあるようです。
赤ちゃんがお米を食べるのはこの儀式が生まれて初めてで、儀式はプージャ(神様へのお祈り)スタイルで行われます。
お食い初めのメニューは日本の一汁三菜みたいな決まりはなく、赤ちゃんにお父さん、お母さん、家族が順番に食べさせる真似をすることが大事なようです。この部分は日本と同じですね。